リアップx5はAGAつまり壮年性脱毛症による遺伝性の薄毛または、抜け毛対策のための、男性用発毛剤として大正製薬㈱から販売されています。壮年性脱毛症は、健康で一般的な人の場合、毛髪は2～7年程度で太くしっかりと成長しますが、壮年性脱毛症の人の場合は、毛髪の成長期が極端に短くなってしまうため、細く短い毛になってしまうので、早い人では20代から発症することもあり、段々と額が後退していくM型薄毛、頭頂部がカッパ状に薄くなるO型薄毛、その2つが同時進行していく複合型薄毛といった症状があります。この壮年性脱毛症対策として発毛の効能があると認められた有効成分、ミノキシジルを従来品の5倍量に当たる配合をしたことで、リアップx5という商品名が付きました。

 

 

この発毛に有効なミノキシジルは、もともと血管拡張剤として開発され、血圧降下剤として開発され、高血圧の治療薬として使用されていましたが、患者が多毛症になることが多く見られたため、その発毛メカニズムが着目されるようになりました。研究開発の段階で、ミノキシジルには血管を拡張して血行を促進する効果があるため、毛母細胞が活発になり発毛効果もがあることが判ったのです。しかし、内服薬としてはイヌを使った動物実験で心臓破裂で死亡したなどの例があったため、頭部に直接塗布する液状の外用薬として開発されました。

 

 

なお、医学的根拠があると日本皮膚科学会が外用薬として認めた育毛剤はミノキシジルだけですが、一定の副作用があり、頭皮のかゆみやかぶれなどの接触皮膚炎、湿疹、脂漏性皮膚炎などがあり、そもそもは、高血圧の治療薬であったことから、現在高血圧症の治療を受けている人や、低血圧の人は血圧が下がり過ぎる危険性があるので、使用にあたっては、注意が必要になります。一方、日本皮膚科学会が認めた唯一の「内服用」の育毛剤プロペシアは、こちらも、もともとは前立腺肥大の治療薬であったもので、抜け毛になってしまう原因物質の酵素「５a-リダクターゼ」の活動をを抑制することで、長くなってしまった毛周期を、本来の短期間の毛周期に取り戻すことにより、育毛を促すことに着目した医療薬で、こちらは内服薬であり、1日1錠決まった時間に飲むだけで育毛効果が実証されています。

 

 

このようにリアップx5を使ったAGA治療法は、血流を促進することによって発毛効果が期待でき、若ハゲ脱毛症ともいわれる、壮年性脱毛症に高い効能が得られることが保証されていて、細胞の老化を原因とする老人性脱毛症よりも、比較的高い治療果が期待できます。また、ミノキシジルは頭頂部のO型薄毛に対する効果が特に強いというだけで、生え際つまりM型薄毛にも、そこに血が通っている以上、育毛の効能が全く無いとというわけではありませんし、リアップx5は第一類医薬品として分類されているので、医師の処方箋を必要としないため、誰でもすぐに購入することができます。最近では通信販売で買うことさえ可能ですが、一方の内服薬であるプロペシアは、医師の処方箋が必要で、つまり病院に通わねばなりません。そして、リアップx5もプロペシアも、発毛の効力が見られるまでに半年以上の継続使用が必要で、これらの医薬品による治療とストレス解消や生活習慣の見直しと並行してAGA治療を続けて行く必要があります。

 

 

生活習慣の見直しを重視して、食事療法をミックスした療法もあるのは、これらの医薬品には発症率は低いとは言っても、副作用の発生が確認されているためで、安易に買い求めるのではなく、ともに育毛に著しい好転が見られることが、実証済みの内服用のプロペシアとの併用を考慮し、二つの医薬品の使用の安全性を確保するという意味でも、専門のAGA病院に相談することが良い方法と言えます。